パン作りといえば、オーブンで焼くのが一般的ですが、高温で長時間加熱するために電気代が気になりますよね。
特に頻繁に焼く方にとっては、電気代の節約も考えたいところです。
そこで今回は、オーブンを使わずにフライパンで焼いてみました。
この方法なら、ガスの弱火でたった10分ほどでパンが焼くことができ、電気代が節約できます。
また、今回は一般的にパン作りに使用される強力粉ではなく、あえてグルテンの少なめな薄力粉を使って作ることにも挑戦してみます。
強力粉に比べてグルテン量が少ないため、仕上がりに違いが出るものの、コツを押さえれば十分おいしく作れます。
フライパンで手軽にパンを焼いてみましょう。
フライパンで作る節約パン!メリット
フライパンを使ってパンを焼くことには、いくつかのメリットがあります。
電気代の節約
電気オーブンは200度前後で30~40分かかるのに対し、フライパンなら弱火で10分程度です。
短時間で焼ける
予熱不要で、すぐに焼き始める事ができます。
手軽さ
特別な器具を必要とせず、フライパンひとつで簡単に作れます。
フライパンで作る節約パン!パン作り工程
材料

薄力粉200g
ドライイース3g
砂糖15g
塩3g
水105㏄(夏は100cc)
サラダ油2.5cc(中さじ1)
生地をを作る

手でこねる場合
ボウルに材料を入れて、水を少しづつ加えながら混ぜます。まとまったらサラダ油を加えてさらにこねます。
ホームベーカリーを使ってこねる場合
ホームベーカリーには「こね」の工程だけを独立して使える製品があります。
このような機種のホームベーカリーを使って材料をこねます。
こねる時間も設定できるので今回は13分の設定でこねました。
発酵させる

こねたパン生地を容器に移します。
2倍くらいに発酵させるために余裕のある容器を準備します。
容器に合わせて生地を形成したら、ふたをしておきます。
発酵時間は温度によって変わります。
夏の時期は発酵時間が1時間程度で2倍に膨らみます。

気温の低い冬にパン生地を発酵させるには工夫が必要です。
40度以下に設定できるならこたつの中で発酵させることもできます。
今回は電気カイロや電気座布団、電気マットを小型の衣装ケースに入れて、簡易の保温室を作ります。


ケースに電気マットを敷いて、パン生地を置きます。
写真ではマットの上に薄い生地を敷いてあります。(無くてもだいじょうぶです。)


パン生地の上にさらに電気マットか電気カイロを置きます。
パン生地が上下で保温されます。
その上を厚手の布地か毛布等で容器の隙間を埋めるようにかぶせます。

容器にふたをのせてじっくりと中の温度をあげます。
今回はこの方法で容器の中が32度まで上昇しました。
室内は18度の気温です。
2次発酵

パン生地が2倍~2.5倍にふくらみました。
32度くらいで発酵時間が約1時間30分でした。
この状態のパン生地を手のひらで押しつぶしてガス抜きをします。
フライパンにサラダ油をまんべんなくぬって、パン生地を伸ばして広げます。


フライパンにサラダ油を塗って、生地を伸ばしました。
フライパンにフタをして、一次発酵と同じように上下に電気カイロで挟んで2次発酵させます。
フライパンでで焼く

2次発酵時間は55分でした。
生地に少し水を霧吹きします。
フタをしっかり閉めて焼いていきます。
火が直接鍋に当たりますので、焦げ付きに注意が必要です。
ごくごく弱火で焼くのですが、火が消えてしまったら危ないですので、100均のバーベキュー用の金網を使って工夫してみました。


金網の高さが6.5㎝あります。
ガス台に置いてフライパンを載せます。
これぐらい火元から離れていれば、弱めの中火で焼いても大丈夫ですね。


10分間焼いたら生地に竹ぐしかおはしを刺してみます。生地が付かなければ出来上がりです。
生地が付くようでしたらフタをしてもう少し焼いてみます。
ひっくり返して表も2分ぐらい焼きます。

焼く時に使った金網の上にのせて、焼き立てのパンを冷まします。
薄力粉で焼いたパンは、ふくらみが弱く、ぱさぱさ感がありますが、軽く、しっとりとした食感があります。
フレンチトーストにしたり、ガーリックバターでカリカリに焼いてもおいしいです。
フライパンで作る節約パン!焼き上げのポイント
❶フライパンのフタをしっかり閉めることで、蒸し焼き状態になり、ふんわり仕上がります。
❷焦げ付きを防ぐために火の調節が大切です。
❸ひっくり返すタイミングは、表面が完全に炊けているのを確認してからです。
まとめ
フライパンを使えば、オーブンを使わずに手軽にパン作りを楽しむことができます。
電気代を節約できるだけでなく、短時間で焼き上がるため、忙しい方にもおすすめです。
また、薄力粉を使うことで、コストも安く抑えられます。
自分で作ったパンは格別においしいです。
フライパンひとつで、楽しいパン作りを始めてみましょう。