【ベランダ菜園にぴったり】矮性種のミニトマト栽培

ミニトマト栽培 節約

狭いベランダや小さな庭でも、家庭菜園を楽しみたい方にお勧めなのが「矮性ミニトマト」の栽培です。

通常のミニトマトと比べて背丈が低く、支柱いらずで育てやすいため、初心者にもぴったりです。

ダイソーで安価で手に入る矮性のミニトマトの種や、高品質な交配種の矮性ミニトマトなどの多種多様の種があります。

手間が少なく、コンパクトに実が育つ矮性ミニトマトの魅力と育て方のコツをご紹介します。

今回はその中でも「ちびっこ」という品種を選び、実際に栽培してみました。

【ベランダ菜園にぴったり】矮性ミニトマトってどんなトマト?

矮性(わいせい)ミニトマトとは、一般的なトマトよりも草丈が低く、横に広がるように育つタイプのトマトのことを指します。

通常のミニトマトは放っておくと1〜2メートルにも育ちますが、矮性種はおよそ30センチ前後ほどの高さに収まり、支柱が不要な品種が多いです。

狭いスペースで栽培しやすいことから、最近ではベランダ菜園やプランター栽培を楽しむ人たちの間で注目を集めています。

矮性ミニトマト5選

テーブルトマト──ITANSE販売の矮性ミニトマト
ハート形をしたかわいいトマトです。
受粉しなくても実が生る単為結果性(たんいけっかせい)を持った品種なので室内栽培が可能です。

トマト大王 ──スタンディングタイプで支柱いらずで、わき芽かきも不要です。
簡単手間いらずで多収穫のミニトマトです。

ミニヒメ──100均のダイソー販売の矮性ミニトマト
安価で種子が購入できるので、初心者でも矮性ミニトマトの栽培に気軽にチャレンジしやすいですね。

ちびっこ──草丈30センチ前後の矮性種のミニトマトです。
茎が太く、節間が短く草勢の強い品種です。
固定種なので自家採取ができます。

【ベランダ菜園にぴったり】矮性ミニトマトちびっこの栽培

ちびっこは固定種なので自家採取ができます。

今回のトマト栽培では、去年採取して冷蔵庫で保管してあった種を用いています。

種まき(3月〜5月)

種をまき、軽く覆土します。

発芽には20〜25℃が必要です。

植えつけ

苗が10cm程度に育ったらプランターに植え替えます。

鉢の大きさはトマトの根張りに影響しますので、なるべく大きな鉢を準備します。

今回は30センチの深さのビニールポットに植えました。

矮性トマトは支柱が不要なことが多いですが、風の強い日もありますし、軽く支えてあげると安心です。
また、実が片方に付き過ぎたら傾いてしまいますので、30センチ程の支柱を立てておくとよいでしょう。


植え付け後はたっぷり水を与えましょう。

水やり

土の表面が乾いたら、たっぷり水を与えます。

過湿は根腐れの原因になるので注意します。

特に梅雨時期は水の与えすぎに注意が必要ですが、ある程度大株になりますと、ポットやコンテナ栽培ではすぐに水不足になってしまうこともあり、折り合いが難しいところです。

地植えでは、乾燥気味でも大丈夫ですけど、ポット植えでの水不足は要注意です。

水はけを良くするために、鉢が地面や受け皿に密着しないようにします。

プランタースタンドなどを用いるのも良い方法ですよね。

キャンドゥの園芸コーナーで100円で売られていた低いタイプの鉢スタンドです。

鉢スタンドでなくても代用になるのは色々あります。

セリアで子供の水中遊び道具として販売されているプールスティックを購入しました。

2センチか、3センチの長さで輪切りにし、鉢の底に置いてかさあげしてみました。

        

プールスティックは110センチもあるのでたくさん作れそうです。

肥料

元肥として緩効性肥料を土に混ぜ込んでおき、植え付け後2〜3週間で追肥をします。

実がつき始めたら、肥料は控えめにします。

摘芯とわき芽かき

「ちびっこ」は矮性種なので、基本的に摘芯やわき芽かきは不要です。

【ベランダ菜園にぴったり】矮性ミニトマトの種の採取のおすすめ!

写真のトマトは、去年自家採取した矮性ミニトマト「ちびっこ」の種で育てました。
「ちびっこ」は固定種なので、自家採取に適しているのが魅力のひとつです。

固定種とは、何代にもわたって同じ特徴を持ち続けるタネのことです。

つまり、自家採取しても翌年も同じ性質のトマトが育つということです。

F1品種と違い、安定した品質を維持できるので、家庭菜園においてはありがたい存在です。

自家採取メリットその①

「いつでも手元にタネがある」ことです。

春の園芸シーズンに苗やタネを買いに行く手間が省けるのはもちろん、年によっては人気の品種が売り切れてしまうこともありますが、自家採取ならその心配もありません。

自家採取メリットその②

経済的な面でもメリットがあります。

タネは毎年購入すると意外とコストがかさみますが、自家採取しておけばゼロ円です。

節約志向の家庭菜園にはぴったりです。

自家採取メリットその③

自家採取を繰り返すことで、その土地や家庭の環境に少しずつ順応していくという利点もあります。

いわば「わが家仕様」のトマトに進化していくという、ちょっとしたロマンも味わえます。

まとめ


矮性ミニトマトは、省スペースでも育てやすく、初心者にも扱いやすい、おすすめの品種です。

特にベランダや小さな庭での家庭菜園を始めたい方にはぴったりです。

長い支柱もいらず、わき芽の摘心もすることなく、管理が楽です。

基本的なポイントさえ押さえれば、毎日の水やりと太陽の光で、かわいいトマトがどんどん実っていきます。

矮性トマトは手間が少なく、日々の成長を観察する楽しさも魅力の一つです。

ぜひあなたも、栽培を始めてみませんか?